英検準1級を目指す中学生・高校生の方へ
- shoohs888
- 2024年11月20日
- 読了時間: 4分
はじめに
英検準1級取得を目指すうえで、近年の傾向やおすすめの問題集等をまとめました。学習の参考になると嬉しいです。
1.単語のレベルについて
英検準一級は「大学中級程度」とされていますが、近年英検が重要視されはじめ、中学生・高校生でも準一級の取得を目指す生徒が増えています。そのため、単語問題が以前より易しくなっているように感じます。2024年第2回、最初の問題で選択肢となっているtender, vigorous, influentialはどれも共通テストレベルの単語です。その問題の正解であるfictious「架空の」という単語もfiction(フィクション)から類推可能な単語であり、解答に迷う受験生は少なかったのではないかと思われます。私が英検準一級を取得したのは2015年の11月ですが(英検1級は翌年の2016の11月に取得しました。)、当時はカタカナ語から類推可能な英単語は少なく、英単語と日本語訳が1対1対応の難単語ばかりが出題されていた記憶があります。その時と比べると英単語の難度は落ち着いており、高校生にも学習しやすいレベルとなっているのではないかと考えます。
大学受験と英検の両方に使える単語帳は…?
英検用の単語帳といえば旺文社の「パス単」「文で覚える英単語」などがありますが、どうせなら大学受験にも使える単語帳がいい!と考える高校生も多いと思います。そんなみなさんにおすすめなのが以下の単語帳です。
1. ターゲット1900(旺文社)
2. システム英単語(駿台文庫)
3. LEAP(数研出版)
「ターゲット1900」「システム英単語」はとにかく力ずくで合格を手にしたい受験生におすすめです。共通テストのカバー率が非常に高く、前半1000単語レベルまでは共通テストに必要な単語がぎゅっと詰まっています。後半の単語は大学入試二次試験レベル、英検準一級レベルの単語もたくさん出てきています。目指したいレベルに応じて単語帳のどこを勉強すればよいかわかりやすいのもこれらの単語帳の特長といえます。
LEAPは、愛媛の高校で松山南高校の現2年生が使用しているようですね。構成はひとクセありまた難単語そろいですが、こちらも英検と難関大学受験両方の合格を手にしたい人にオススメの一冊です。こちら、近々改訂版が出版されるとのことで、どのようなアップデートがなされるのか私も楽しみでございます。
2.長文対策について
英検準一級の長文は、「パラグラフリーディングができるかどうか」に終始します。パラグラフリーディングとは、段落ごとに内容をとらえながら読み進めていくことをいいます。パラグラフリーディングを練習するために非常に良い長文題材を以下に紹介します。
1. 英検の長文問題集
2. センター試験の過去問
3. 私立大学・難関私立高校入試の過去問
1.英検の長文問題集
英検の長文対策には英検の問題集を使うのが最も効果的でしょう。旺文社の「分野別問題集」を用いるのがおすすめです。ただし、この「分野別問題集」は個人的な感想にはなりますが、本番のレベルより少し難しいような気がしますのでその点だけ注意しておくと良いかもしれません。
2.センター試験の過去問
共通テストの前身であるセンター試験の第6問は「パラグラフリーディング」の問題であると大学入試センターが明言しております。英検準一級より易しいレベルからスタートしたい人におすすめの勉強法です。
3.私立大学・難関私立高校入試の過去問
難関私立「高校」は表記ミスではございません。私は首都圏で難関高校受験の英語指導を行ってきており、数多くの過去問を解いてきましたが、難関高校入試の英語は並みの大学入試問題よりも単語レベルが高く、また題材的に英検に近しいもの(自然科学に関する文章など)が多いと感じます。特にパラグラフリーディングの練習に使いやすいのは「慶應義塾高校」「明治大学中野高校」「中央大学杉並高校」の3つだと思います。難関高校入試の過去問を使った英語力強化については、別記事でも紹介していきたいと思います。
おわりに
上記の題材を使ってどのように英検の学習を進めればよいのか、その方法をより詳しく知りたい方はぜひネクサス個別指導学院までお問い合わせください!
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