愛媛県立高校入試の傾向と対策(国語編)
- shoohs888
- 2024年6月13日
- 読了時間: 6分
更新日:2024年7月7日
はじめに
今日は、受験科目の中で手が届きにくい「国語」について書いていきたいと思います。国語は勉強しにくい科目であるということをみなさんは知っています。松山東・松山南理数科を狙うなら最低でも40点、松山南普通科・松山北を狙うなら最低でも36点を取らないといけないため、決して無視できる科目ではありません。普段の模試で点数の上下が激しい人もいると思いますが、その状態のまま入試に挑んで「たまたま本番で自分に合わない文章が出た」などという言い訳をすることが許される世界ではありません。
よく、国語は伸びにくい科目だとか、半年はかかるとか言われます。しかし、それは「自分で勉強を始め、自分でやっとコツをつかみ、問題にも慣れて点が少しずつ伸びていく場合」です。適切な指導者のもとで、必要なアドバイスをもらうことができれば、理科や社会と同じように3か月ぐらいで点数を上げることは不可能ではありません。
筆者は全国の高校入試や大学入試まで入試研究を行っていますが、その中で「愛媛県立高校」の国語に特化して必要な力を分析しました。結論はズバリ…
愛媛県立高校入試に必要な国語力
①文字の圧に負けずにちゃんと熟語を分解して本文をとらえる!
②書き抜き問題は字数を数える前に自分で答えを考える!
③漢字の読みはやや難しめ。漢字検定の参考書などで集中対策!
④作文対策…最初はどんな内容でも良いから400字書いてみよう!
それでは細かく見ていきます。
①文の圧に負けずにちゃんと熟語を分解して本文をとらえる!
愛媛県の国語は、設問は簡単ですが文章自体はかなり難しいです。教養のある大人が読書として読むような「現代社会のあり方」についての文章、科学や言語学などしっかりとしたテーマの文章など、国語の文章を読み慣れていないと厳しい文章が多いです。
しかし難しい文章とはいえ、専門用語が連発するような試験ではなく、ただただ構造がしっかりした文章であるがゆえに中学生にとっては難しい、といった感じであるように思います。
私が何年も国語の指導をしてきて思うのは、中学生に「構造的な理解」を要求するのはやや厳しいということです。ではどうするのが一番手っ取り早く点につながるのかと考えたときに、「熟語を分解して考える語彙力をつけることが一番の方法」という結論に達しました。
たとえば「微視的世界」という単語を目にしたとします。だいたいの中学生が、この単語を見ただけで「難しそうな文章だな…」と感じてしまいます。しかし、微は顕微鏡の微、視は視覚の視、と分解すると、「ちっちゃいミクロの世界」のような感じで頭の中で解釈しなおすことができます。これをできるかどうかで、国語の文章の読解力は大きく変わります。
②書き抜き問題は字数を数える前に自分で答えを考える!
国語が苦手な人は、本文中からそれっぽい単語をかき集めて記述を書こうとしたり、「〇〇字で抜き出しなさい」という問題を見たらまずその字数の文を探してそれっぽいものを当てはめたりしようとします。先ほど書いたように愛媛県の国語は文章そのものが難しいので、本文の理解をしようとしないまま問題に当たってしまう気持ちはわかります。もちろんどうしてもわからないなら、そうやって点数をかき集めにいく姿勢は大事ですが、練習の段階から本文の理解を放棄してそのような「手抜き」の勉強をしてしまうようでは、一生点数は上がりません。
「〇〇字で書き抜きなさい」という問題を見たら、解答用紙を埋めたい気持ちをぐっと押さえて、設問の要求の意味を考える。「~と同じものを表した表現を〇〇字で書き抜きなさい」という問題なら、「~と同じもの」を本文の中からちゃんと探してから字数を数えましょう。自分が思っていた答えなのに字数が合わない、ということも当然起きます。その時、時間が無駄になったと焦るのではなく、また読み直して解答の根拠を探します。こういった地道な学習が、自信を持って解答できるようになることにつながります。
③漢字の読みはやや難しめ。漢字検定の参考書などで集中対策!
漢字問題はおそらく読み4問書き4問の8問ですが、まあ普通に考えれば1問1点で点数がつけられるはずです。50点中の8点というのは決して小さい数字ではありませんので、確実に点を取っていきたいところです。受験参考書の「漢字特訓」などのページを使うのが良いですが、「漢字のページだけやっていくのはなんか勉強した気がしない」という人や「難しい漢字だけを集中して学習したい」という人は、漢字検定の参考書を使うといいでしょう。3級が中学卒業程度なので3級の問題集を使うのが良いですが、不安なら準2級のものをやって自信をつけておくのが良いでしょう。おすすめは、漢字検定協会から出版されている「漢字学習ステップ」です。計画的に漢字の学習を進めやすい一冊になっています。ついでに、漢検3級あるいは準2級を取得して調査書に書いてもらえる資格を増やすのもアリかもしれません。
④作文対策…最初はどんな内容でも良いから400字書いてみよう!
愛媛県の作文は「自分の考えだけを書いてはいけません」とか、「段落の使い方に注意」のようなポイントがありますが、それらは9月以降で十分修正可能です。それよりは、25分以内で400字を書くことは難しくないことなんだ、という感覚を自分でつかんでほしいと思います。内容は自分の日記とか、日ごろ思っていることとか、本当にどんなことでもいいです。「書くことは楽しい」「難しくない」という感覚を身につけましょう。
また、それらを書いていくことで、自分が「本番でこれを書いてアピールしたい!」みたいな内容が出てくると思います。それを本格的な対策をはじめる時に存分に出してほしい、そうすれば9月以降の国語対策が楽しく充実したものになってくると私は考えています。
ネクサス個別指導学院では…
国語の文章を大量に読ませて答え合わせだけ、というのはあまり良いものであるとは考えません。もちろん、そういった「物量をこなす」勉強が必要・あるいは向いている生徒には積極的に勧めていきます。しかし、今の中学生はとても忙しく常に追われているため、できれば最短経路で国語力を伸ばしてあげたい、というのが私たちの思いであります。
当塾では、文の骨格の理解から評論テーマ解説など、国語が楽しいと思ってもらえるような独自の教育システムがあります。「他の塾で国語ができなくて、読む気がないから読めないのだと怒られた。先生のやり方で国語に自信がついた」という声をいただいたこともあります。受験生はもちろん中学一年生・二年生もお待ちしております!!愛媛松山市の中学生の塾ならネクサス個別指導学院へ!
国語に少しでも不安がある方はぜひ校舎に足を運んでみてください!
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