共通テスト英語で重要な英文法その1~分詞構文~
- shoohs888
- 2024年9月11日
- 読了時間: 3分
分詞構文とは、分詞を使った句が副詞的に文全体を修飾する文のことです。分詞構文は「接続詞を用いずにゆるやかに前後をつなぐ」働きがありますが、実は共通テストでは分詞構文を使った文が多用されています。以下は、2023年追試験第5問の長文中にある分詞構文を使った英文です。
・Lucy stood up, still smiling.
・Then, her face blazing red with embarrassment, abruptly sat down again.
・But the boy named Robert McGinnis was already on the stage, shaking
hands with the mayor and accepting the prize.
・He was no artist himself, but sometimes gave her advice, suggesting
that she look very carefully at what he was drawing and copy as
accurately as possible.
・Lucy tried hard, wanting to improve her technique and please her
・She also spent all her weekends working quietly on her drawing copying her subjects as carefully as she could.
・She drew quietly, enjoying her friend’s expression so much that she didn’t really think about what she was doing.
非常に数が多いですが、実はこれらがすべてひとつの長文中に使われている表現なのです。分詞構文がいかに共通テストで多用されているかを感じていただければと思います。
分詞構文の構造は意外とシンプルで、以下のような形になります。
As he was tired, he went to bed earlier. 彼は疲れていたので早く寝た。
→Being tired, he went to bed earlier.
分詞構文は次のステップで作ることができます。
接続詞は問答無用で消去
カンマの前後で主語が同じなら主語も消去
動詞を分詞(現在分詞・過去分詞)に
次の英文はどうでしょうか。
As he was surprised at the news, he remained silent.
この場合、上のステップをたどると
Being surprised at the news, he remained silent.
となるのですが、そもそもsurprisedが「分詞(過去分詞)」であるため、これを先頭に持ってくると分詞構文になります。
Surprised at the news, he remained silent.
彼はその知らせに驚き、黙ったままだった。
では次に、カンマの前後で主語が異なる場合をやってみましょう。
As it was sunny, we went on a picnic.
晴れていたので、私たちはピクニックに行った。
この場合、カンマの前がit、後がweで異なるため、itを残したまま分詞構文にします。
It being sunny, we went on a picnic.
分詞構文には以下のようにいろいろな訳し方があります。
理由「~なので」 (2)同時「~する時、~するとすぐに」
逆接「~だけれども」 (4)連続「~してそして…」
これを見ると覚えるのが大変そうに見えるのですが、最初に書いたことを思い出してください。分詞構文は「接続詞を使わないゆるやかなつなぎ」です。どんな接続詞であっても分詞構文になると消えてしまうのです。すなわち、「訳し方がたくさんある」のではなく、「どんな訳し方でも良い」が正しいのではないでしょうか。
今回は共通テストの重要構文の中で、「分詞構文」を紹介しました。受験生のみなさんはしっかりと勉強しておきましょう!ネクサス個別指導学院では、共通テストの過去問を有効に活用しながら「よく出る」ポイントを集中的にマスターする指導を行っております!ぜひ校舎までお問い合わせください。
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